前回のミニチュア籐椅子から少し時間が開いたけど、新しい籐椅子を作成したのでそのレポートなどしてみようかと。
記事書くまとまった時間がなかったので、Twitterでちょこちょこ先行で画像を載せたりしてたので、こちらでも画像はかぶるものの、まとめということで。
編み目に魅せられて…
※以下クリックでデカい画像&スライド
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今回作るミニチュア籐椅子のモデルとして選んだ椅子はこれ↓
これまで作成してきたミニチュア籐椅子は少なからずなんらかの装飾的部分、飾り編み部分とかを入れてきてた。
これは作成当初の「ドールハウス教本」を手本にしてきたからで、どこかゴージャスな?というか、ヨーロッパ風な?というか、そういう仕上がりになっていた。
ただいくつか作って、自分なりの方法とかも編み出したりしてるうちに、編み目自体の綺麗さとかなめらかな曲線とかにしびれるようになった。
なので前作は背もたれ部分のみに飾り編みを入れてるだけで、後はフチの部分と曲線だけにこだわった感じになった。
それだけに豪華な感じの籐椅子が好きな人にはつまらないかもしれないんだけど、ただ個人的には(今のところ)やっぱりシンプル・イズ・ベストなものの方が魅力を感じるので、今回もモデルを探してる最中は自然とそういう籐椅子に目が行った。
で今回のモデルとしたのは、そのいくつか惹かれた中の椅子の一つ。
シンプル・イズ・ベストでブラック・ビューティーなしびれる籐椅子♪
座面~サイド、背面編み
前作とは形が結構違うので、その辺りを色々イメージしたり、作り方のアイデアをメモったりしつつ、作成自体は今まで同様座面からスタート。
画像自体は2枚だけだけど、実はこの座面作りは結構大変 (;´∀`)
説明のしようがないので書かないけども…
座面の作成が一段落したら、一段落というのは、今回の籐椅子は座面と前部分の区切れがないので、座面の一番前らへんで一度ストップ、してサイドの方にとりかかる。
土台にサイド用のワイヤーを刺す。
はしょってはいるものの、もちろんあらかじめ等間隔で必要な分と径の穴を開けてある。
サイド編みの最初の数段は座面と接する部分になるので、すき間が開かないように、かつきつすぎて変形したり、見た目が悪くならないように注意しながら押しこむ感じで編んでいく。
まだこの段階でモデルの籐椅子ほどの形は作らなくても大丈夫だけど、広がっていくことを想定して、ある程度ワイヤーを広げ、編み目のバランスとかを見ながら編んでいく。
広がっていく部分は当然上部に向かってワイヤー同士の間隔が大きくなっていくことになるので、あらかじめその辺りの想定をしつつ、必要な部分にはワイヤーを増やしておいて、途中で分岐して編み目を増やしていく。
ある程度編めたら、モデル画像を見ながら少ししっかりめにワイヤーを曲げて形を作った上で編み進める。
ワイヤーは#26という細めのものを使ってるので、指で簡単に曲げることは可能だけど、編みこんでから曲げるとなるとあちこちに支障をきたすことになるので、この段階である程度納得できる形にしておくのが○。
座面下、前~周囲
座面上部が編み上がったら、次は座面下部へ。
まずは編み込み前に上部の編み上がった部分を保持する。
と言うのは、籐椅子の座面と座面上部しか編み上がってないこの段階で、焦って土台を外してしまうとヘロヘロになって形を保持できなくなる。
(何度か経験済みw)
なので早く外したい気持ちを押し殺し、ハンパな材料とかでいいのである程度しっかりと、座面下を編んでるうちに外れてしまわないようにカッチリ固定する。
いつも土台や固定に使ってるのはダイソーで売ってるスチロールのボード。
これで全然問題ない。
上でも書いたけど、今回のミニチュア籐椅子は座面から前部が続き状態なので、前足のラインに合うように折り曲げて一緒に編んでいく感じになる。
固定しているとは言えグラグラするし、ストレス溜まる部分ではあるけど、ただただ我慢してチマチマ作業で乗り切る (TдT)
チマチマ作業を乗り越えてある程度カッチリしてきたなと思ったら固定パーツを外してスッキリ気分でさらに編み進める。
今回のミニチュア籐椅子は前作に比べて座面下部に特徴的なカーブはあまりなく、注意するのは後ろ足部分くらいだけど、上部同様、あらかじめワイヤーを曲げた状態で編み進める。
曲線部分や斜めのラインの部分はワイヤーの曲げだけではなく、編み方でも対応する。
端から編むだけでなく、カーブの大きくなる所はその手前から編み始めるとか、ワイヤー一本一本を交互に編むだけでなく、一本飛ばしたり、2本飛ばしたりなど、納得行くラインが出るように調整しながら編んでいく。
ただ、途中からとか飛ばすとかになると編み目はもちろん変化するので、あまり段差とかが目立たないようにピンセットなどで押さえながら編み進める。
例えば斜めのラインの場合、飛ばし方で結構角度に差がでるので、見た目の印象も大分変わってくる。
やり直しは何度でもきくので、納得行くまで何度もやり直せる。
(気力が持てば)
脚部
という訳で、取り敢えず納得行くまで編めたところで、今回のミニチュア籐椅子では脚部の一番下、床と接する部分の作成もしてみた。
モデル画像を見てみると、床と接する部分にまでは編まれておらず、アルミ?ぽい部分とスベラーズ(古)的な部分が見えるので、それを再現してみることに。
まず試してみたのが5mmのアルミ棒と、ダイソーで売ってる家具スベール(?)的な接着面付きのフェルト材。
アルミ棒を3mm程の長さにカットして、小さく切ったフェルトを貼って丸くカットしてパーツを作成。
そのパーツを籐椅子の脚の先端を少しむいて履かせてみた。
まあ悪くはないけど、ちょっとボッテリした感じでスマートさがなくなってしまう感じ。
で次に考えたのが、使い捨てコンタクトのフタをカットして使う方法。
これならスマートではあるものの、接着剤がないなと…
で、なにかないかなと思い出したのが、昔買ったアルミテープ。
これを細くカットして、籐椅子の脚にあたる部分のみ裏紙を残してのこりを剥がし、くるくる巻いて筒状に。
5mmアルミ棒、使い捨てコンタクトフタとの対比はこんな感じ。大分小さく、細くできた。
フェルトも貼って履かせてみたらいい具合に。
フチ~仕上げ
という訳でここまで来たらラストスパート。
ワイヤーのあまり部分をカットして、カットした断面部分を隠すようにこより紐を接着していく。
三つ編みだとちょっと太い感じだったので、2本をねじりながら接着。
これにて編み作業は終了。
この後は微妙なラインを修正したり、上からさらに黒を塗り足したりする最終仕上げで完成となる。
完成品
という訳で、仕上げ塗りなども終了した最終的な完成画像を。
100円玉対比といつものようにくつろぎ中のボディ君(1/12)の画像。
実物と並べてみる。
まあやっぱりちょっと微妙にラインが違ってたりするんだけども…
まとめ
という訳で、前回のミニチュア籐椅子はちょっとアンティークっぽい仕上がりにしたけれど、今回は黒い編み目がしびれるミニチュア籐椅子を作ってみた。
とは言え、やっぱり自分でこよりながら作る紐だとどうしても太さにばらつきが出てしまったり、想定の甘さで2本ワイヤー部分が無駄に多くなったりなど、課題も色々と目立ちはした…
にしても、とにかく時間がかかる…
途中で違うもの作りたくなってしまったりなど、個人的にはあまり長時間かかるものは向いてないと思うので、今後は今のところ未定。
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