福島から横浜に避難してきた男子生徒に対するいじめの問題。
当事者ではないから細かいことは分からないし、マスコミ自体も信用出来ない昨今、テレビとかの報道だけではなんとも言えないけど、横浜に住んでいる者として、とても情けなくて、恥ずかしくて、悲しい。
もちろん横浜は大都市で、悪党だって相当数いるけど、この問題はそういう目に見える悪とかよりもたちが悪いと言うか、本当にみっともないと思う。
加害者生徒はもちろんだけど、何より学校、市、教育委員会、そういうお役所のあり方があまりにお粗末すぎてがっかりだ。
いじめられた生徒が命を保っていてくれてる事は救いだし、いじめを受けて、同じ境遇にいるかもしれない人へ向けられたメッセージは、多分彼らを勇気づけると思う。
「絶対に助けてくれる人はいる」その言葉を信じて欲しいと思う。
こんな状況にあって言えた義理ではないけど、どうか横浜や横浜市民に対して嫌な感情だけを残さないで欲しいと願う。
自分も小学生から中学生に上がるくらいの時期に、いじめとまでいかないけど、ひどい裏切り行為で苦しんだことがあって、それを察したおかんが担任と相談してくれたことがあった。
担任の対応は、今考えるともう少しデリカシーがあっても良かったんじゃないか? と思うけど、それでも安心感を抱いたのは覚えてる。
高校生になれば多少見えることが増えるけど、小学生や中学生くらいの年代にとっては、学校と家庭が全てに思える。
そんな状況の中で、マンガやアニメでも「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」とか「戦え!」とか、目に留まることも多いと思う。
でも無理に戦う必要なんてないと思う。
誤解を恐れずに書く。嫌なら逃げてしまえばいい。
色んな事から逃げ回ってきた大人として声を大にして言うw
学校と家しか見えていないだけで、逃げ場所は実はいくらでもある。
死ぬほど学校に行きたくないなら行くことなんてないし、それを両親に怒られるなら家からだって逃げてしまえばいい。
家出されるのと、傷つけられるの、ましてや自殺されるの、どっちがいいかなんて迷う親はいない。はず。
死ぬべきかやめるべきか、もしそこを迷って、悩んでる人がいるのなら、それよりもどうやってその場、その状況から逃げるべきか、どこへ逃げるか、逃げた先でどうやって生きるか、そういうことを模索した方がいい。
そういう生き方だって全然アリなはずだ。
このいじめられていた少年は、今はフリースクールに通っているらしい。
そういう場所があることすら知らない子供たちも多いかもしれない。
自分は親じゃないから、「適当なことを…」と思われればそうなのかもしれないけど、自殺する子供たちのことをニュースなどで見たり聞いたりすると、自分の事を思い出していつも思う。
小さな世界で苦しんでいるだけだから、もう少しだけ視野を広げて見て欲しい、戦わなくてもいい、逃げて全然いい、常識なんてクソ食らえと思っていい。
逃げずに葛藤する主人公、戦って勝つ主人公、それは物語として絵になるのかもしれないけど、現実はもっと理不尽で不条理だ。
その場にいてどうにもならないなら、他の可能性のある場所に一旦逃げればいい。
そこで戦う準備をしてもいいし、全く違う生き方をしてもいい。
なんでもありだと思う。死ぬよりはましだ。
それにもっとうんと単純に考えてみて、「かっこいい!」と思えるのはどっち?
徒党を組んでいじめる人間? 卑怯な大人?
価値観は人それぞれだと思うけど、少なくとも自分なら、そんな下らないことには見向きもしないで自分の好きなことをしている主人公とか、
小さな世界でいじめに夢中な連中をよそに、別の居場所で活き活きとしてる、そういう主人公が好きだ。
そしてそういう人達は現実にいくらだっていると思う。
福島の人達は超かっこいいと思う。
(出典:YouTube Hitomi Kumasaka)
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