絵を描いたり、ものを作ったりする時の机、作業台、スペース、そういうものにこれまでのところ100%満足したって経験がない。
それは今も同じなんだけど、ふと我に返って今の作業台を眺めたら、やけに貧乏臭かったという話w
作業場所を別けられるのはある意味贅沢
イラストレーターとか造形師とか、プロの専業の方々ならそんなことはないのかもしれないけど、絵を描いてみたりミニチュア作ってみたりとあちこち手を出してると、作業台というか作業スペースの問題というのは色々出てくる。
それぞれに違う作業をするんだから、どうしたって違う広さやら違う道具やらだってあると思うから、100%オールマイティーな作業台はないと思う。
例えば自分の場合なら、絵を描く時は通常の高さの机の他に、少し高めで斜めになった台があれば楽だし、トレース台があればこれまた楽。
ミニチュア籐椅子の場合なら、材料を用意した後はほぼ手に持っての編み込み作業なので道具を置く場所があればいいくらい。
そんな風に違いつつ、作業自体が1日で終わるってことはないから途中の状態を保つ必要もあって、絵とものづくりを並行してやる場合はもちろん、何か作っててボンドを乾かしてる間に絵を描きたい、なんて場合にも、別のスペースがあればベストだと思う。
という訳で、マルチタスク的な器用なマネはできないものの、別の作業のためにいちいち片付けたりするのも面倒なので、今はこんな感じ↓で作る場所と描く場所を別けてる。
こちら作る場所
↓
こちら描く場所
↓
トレス台は昔家具の高さに合わせて設置するものを作って、家具がなくなった今はただ重くてでかいトレス台として使ってる。
(;´∀`)
なければ作る!じゃなくあるから作る!
もの作りスペースは、その時作ってるものによって様々に形態を変えるんだけど、今はミニチュア猫をずっと作ってるので「猫作り専用」みたいになっている。
「こうだったら便利だよな」「こうした方が楽かもな」みたいなことからカスタマイズしていった結果、現状はこんな感じに。
正直こっ恥ずかしくて見せられるようなもんじゃないんだけど、まあ、こんなところでチマチマやってまっさ、みたいなことで。
で、前提としてカスタマイズする際に「あるものを使う」ってのがあって、これがある意味貧乏臭さの原因。
既成品であればそれでいいんだけど、思い描いてるものかどうかは買って使ってみないと分からないからちょっと冒険だし、なによりそれを探すのに時間がかかったりする。
それが面倒くさかったり、まずはあるもので作っちゃった方が早かったり、試してみて、さらに不満を払拭できるものがあったら買う、みたいな流れが自然にできあがってる。
…んだけど、現状買うまで至ってないから貧乏臭いままで止まってるw
必要はカスタマイズの母なり
ミニチュア猫を作り始めた当初は結構ナメてかかっていて、
「そもそも粘土っしょ?、イケんじゃね?」
みたいに思ってた…
でもとんでもなく難しくて、今でも苦労が続いている。
ミニチュア籐椅子作ってた時は、それ用の作業台とかは特に作ってなくて、絵を描く場所に道具広げたり、折り畳みのテーブルを使ったりしてた。
ただ、猫作りはそのレベルじゃとても対応できないってことで、今のような作業台を作った。
その際に考えたのは、
2 手元を明るくしたい
3 手元を巨大に見たい
4 道具を選びやすくしたい
5 換気を考える必要がある
という感じ。
5の「換気を考える必要がある」というのは、使ってる粘土に関係している。
使用してるのは「スーパースカルピー」という粘土
↓
このスカルピーという粘土は焼くことで固くなるんだけど、その際に出るニオイが臭いとか有害ってこともあるため。
で、換気扇が付いてるのが今の場所なので、場所はとりあえず考えるまでもなく決定。
ちなみにこの換気扇は、昔スーパーヘビー級のスモーカーだった時にサッシに木枠を作って取り付けた。
作業台右側のオーブンの上のドーム?状の裏に換気扇がある。
このオーブンも元々はパンやら餅やら焼くのに使ってたもので、スカルピー焼成専用にしてしまったため、今はこんがりトーストも食べられない…
(買えって)
で、1の「長時間作業でも疲れにくくしたい」のために、この作業台はちょっと高めにしてあって、座った状態でみぞおちのやや下にくるくらいにしてある。
なるべく猫背にならずに疲れにくくしたかったのと、肘を着いて固定した状態で指先だけ動かせた方がミスが少ないから。
ちなみにこの天板は元はタンスの横板だったもので、タンスを解体して廃棄する時に長テーブルで使えるなととっておいた。
それに黒いカッティングシートを貼ってある。
テーブル下のスペースももったいないなと、下にスライドレール式の引き出しテーブルも無理やりつけ足した。
2の「手元を明るくしたい」はストレートにデスクライト2つ。
使ってなかった古いやつを引っ張り出して設置。
上の画像でも分かるように、3の「手元を巨大に見たい」というのは虫眼鏡で対応w
最初はヘッドルーペ?みたいなものを買おうかと思ったんだけど、うっとうしそうだし、拡大して見たい時と通常作業の時の切り替えを手軽にしたかったので、何かないかとAmazonをうろついてみたんだけどすぐに見つけられず…
面倒くさくなって、とりあえずあるものでいいやってことで引き出しにあった小さい虫眼鏡でw
ネコ作り当初はたまに覗く程度だったのでそれでも良かったんだけど、次第に
「覗きながら作業しないと無理!」
となってきたので、あらためて何か探すかぁ、でも面倒くさいなあ…
と思ってたところ、ダイソーでUSBのフレキシブルライトを見つけて、試しにくくりつけてみたらなんかいい感じになったので、少し手を加えて挟めるようにしたりのカスタマイズ。
ちょっと強度不足で曲げた状態を保持できなかったりしたので、内側にアートワイヤーを仕込んでちょっと強くして自由に曲げられ、かつ保持できるようにしてある。
ちなみにこのフレキシブルライト、予備用に2つ買っていたので、もう一つも携帯用ルーペを無理やりくくりつけた。
こっちなんてゴムでw
2個合わせて覗くことでさらなる倍率アップができるという、ブーストする貧乏臭さ。
↓
4の「道具を選びやすくしたい」というのは、とにかく作業に没頭しだすと散らかりっ放しになってしまって、欲しい道具がすぐに見つからないってことがよくあるので、それを何とかしたかった。
で色々考えた挙げ句、壁立て掛け方式にした… んだけど、いまいち使い勝手悪しで、結局散らかってる…
まあこれくらいは全然片付いてる方だけど。
ただ、この立て掛け方式実現のために余ったベニヤで窓を潰して壁を作ったので、光が差さなくなってしまい、気が滅入ることこの上ない。
やっぱりお日様の光は偉大なのである。
プリントアウトしたネコ画像の下はこんな感じで、これじゃ使いづらいし意味ないわなと。
↓
換気扇を密閉して吸気効率アップ!
上の項で最初に触れた換気扇周りのことをもう少し詳しく。
このみすぼらしい換気扇カバーはもちろんありもののダンボールやら方眼紙やらで適当に作ったもの。
最初のうちは、オーブンのすぐ上に換気扇あるし、こんなもの作らなくても十分だったんだけど、これまた「必要にかられて」作ってみた感じ。
その「必要」ってのは手元作業の時に出るチリやホコリがめっさ多くなったってこと。
焼いたスカルピーネコの削り作業はもちろんなんだけど、今やってるネコ作りの場合毛を貼る作業があって、その際に毛をほぐしたり切ったりって作業でホコリがとんでもないことになった。
これはたまらんってことで、どうしたもんかと考えた結果、換気効率を上げて手元のホコリを排気しよう!んじゃ手元近辺まで吸気口を持ってこよう!てことで以前切り絵の時に使って大量に余ってる黒画用紙で筒を作り、手元の直近から吸い込む感じに…
でもそうなると今の状態じゃ吸うほどの威力ないな…、んじゃ密閉状態にして吸気効率あげよう!てことでフタ。w
半信半疑でとりあえず作ってみたら、これが大成功でめっちゃ吸う!
吸いすぎて換気扇のフィルターすぐに詰まるほど!w
ドーム自体は上部だけをガムテで止めて、サイドは木枠にはめ込んでるだけなので、上にパカっと開ければフィルター交換できるんだけど、いちいち面倒。
なので吸気口の内側にもう一つ筒作って、第一段階のフィルターをかませた。
これだったらすぐに交換できるしフィルターのムダも減る♪
換気扇ドームのフタもはめ込んでピン一本で止まってるだけなので、オーブンで焼く時は外して、削りや毛処理作業の時はフタして吸気効率アップ、と使い分けてる。
今後欲しいもの
そんな訳で現状の作業台をみすぼらしさ満点で紹介してみた。
今は画像にあるように立て掛け工具置きにネコ画像貼って見ながら作ってて、すでに使い勝手が悪くなっている…
一応、これまたダイソーで見っけたスマホホルダーを横につけて、スマホの画像を見ながらやることもあるんだけど、スワイプしただけでしばらくグラングランと揺れてるのでイライラするw
とまあ、猫作り当初よりはだいぶやりやすくはなってるんだけど、やっぱり高さが微妙だったり、虫眼鏡の倍率がもっと欲しかったり、もっと明るくしたかったりと改善点は多数。
直近はライト付きルーペが欲しいんだけど、フトコロも寒いのでとりあえずはこれでやっている。
にしても、虫眼鏡覗きながらの作業が意外なほど楽しくて、最近(でもないけど)で言うと、「ハクメイとミコチ」のミクロの世界に入った気分になる。
(分からない人はスルーで)
なので虫眼鏡、ルーペはもう少しいいやつが欲しいなと思ってる。
あと欲しいのは…
ウデだな。
(・_・;)
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