ドラマ「精霊の守り人」最終章を機に?アニメ版の素晴らしさを書いてみた

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追記:

当記事内では記事作成の2017年当時のtwitterのツイートを埋め込んでありますが、その後「NHK大河ファンタジー 精霊の守り人」のtwitterページはなくなったようで、リンクが無効になりました。(最終確認:2023年8月)

また、twitterは例のイーロン・マスク氏のアレやらコレやらで「X」となり、リンクが有効であっても「X」にログインしないと見れないという不便なものになりました…

なので、twitter(現「X」…めんどくさ!)の無効リンクは機能しないようにしてありますので、あらかじめご了承ください。
m(_ _)m

 

先週から、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の「最終章」がスタート。

(出典:YouTube NHKエンタープライズ ファミリー倶楽部

だからってことではないんだけど、ここであらためてアニメ「精霊の守り人」の話をしてみたくなった。

この「精霊の守り人」にアニメがあったことを知らないって人は多分いないと思うけど、見たことがない人は結構いるのかもしれないなあと。

アニメとドラマどちらが先かで印象が変わる

実はこのアニメ「精霊の守り人」が素晴らしすぎたので、ドラマ版のシーズン1を見た時の落胆ぶりはかなり大きかった。

なので、もうドラマ版は見るのやめようと思ってたんだけど、シーズン2が結構面白くてハマってしまったというw

 

このあたりがアニメと実写の違いがハッキリ出てしまうところだと思う。

多分シーズン2、「悲しき破壊神」もアニメとして作られていたとしたら、やっぱりドラマ版は見れなかったんじゃないかなと思う。

メイキング・オブ・大河ファンタジー 精霊の守り人II 悲しき破壊神

 

上橋菜穂子さんの原作は読んだことがないけど、この壮大なスケールの世界観は、やっぱり実写で表現するのはかなり厳しいと思う。

そう考えると、すでにアニメで描かれてるシーズン1は仕方ないとしても、シーズン2で面白いなあと思えたのはドラマ班?に頭を下げる感じかな。

 

全4話のドラマ版シーズン1 vs 全26話のアニメ版 …

という訳で、早速アニメ版の話を。

アニメ 精霊の守り人はドラマ版のシーズン1にあたる部分を全26話で構成されている。

監督は神山賢治、アニメーション制作は Production I.G だ。

神山健治Walker ウォーカームック

神山賢治 x Production I.G」これだけ見ても、そりゃ叶わないだろうと思う。
それでなくともドラマ版シーズン1はたったの全4話だしなw

 

さて上述したように、原作は読んだことがないので、原作との相違点などは分からないものの、ドラマ版との相違点としてまず書いておきたいのが、意外?にも、アニメ版はドラマのようにドロドロしてない

 

ドラマの第一回を見た時にちょっと驚いたが、この部分の重要度はすごく高いと思った。「エンターテインメント」(ドラマ)と「物語」(アニメ)との違いというか、多分アニメで感動した人にとってはドラマ版を受け入れるのはなかなか難しい気がしたし、ドラマが面白いと思った人にはアニメ版はある意味拍子抜けするのかもしれない。

どっちにしても、別の作品として見た方が、どちらも楽しめて良いと思う。

 

精霊の守り人

「アニメは子供の見るもの」とか前時代的な見方をする人にはなかなか手を伸ばしにくいのかもしれないけど、この「精霊の守り人」はそもそもが児童文学として書かれた作品だし、今時は「子供の…」みたいなことを言う大人の方が少なくなってるかもしれない。

この作品も児童文学とは言え、子供向けとはとても思えない壮大で重厚な物語になってるので、大人が見ても十分過ぎるくらいにその世界観にハマって感動する。

 

アニメ版は全26回なのでちょっと長いんだけど、この長さにもとても意味がある。
それは後で書くとして、今再び見たいとなった場合DVDやブルーレイ、VODとかになると思うんだけど、「一気に見れる」と言う点では、逆にこの選択肢は良い方に働くと思う。

というのは、話の中には物語の中で使われる聞き慣れない言葉も多いし、キャラクターの関連性とか、作品通しての関連性(あ!あれはここに繋がるのかぁ!とか)もいろいろとあるので、間を開けて見るよりも理解しやすい。

 

ドラマ版放送時にアニメ版も深夜枠で再放送されて、懐かしさもあってあらためて見返してみたら、新たな発見があったりもしてやっぱり素晴らしいと感動しつつ、今回も泣いたw

もちろん全話一気に、という訳にはいかないだろうけど、絶対まとめて見るのがおすすめ。

 

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「闇」も「鬼」も潜んでるのがバルサというキャラクター

前置きが長くなったが本題。

アニメ「精霊の守り人」はチャグムに宿ってしまった”卵”をめぐって、チャグムを亡き者にしようとする者、守ろうとする者、さらに”異界”が関わりあって繰り広げられる壮大な舞台を、チャグムの成長とバルサが癒やされていく過程を通して描かれる物語。

すばらしい。しびれるw

 

アニメ「精霊の守り人」を見た人が、ドラマ版に最初に持つ違和感はやっぱりバルサ役、綾瀬はるかだろう。
綾瀬はるか演じる女用心棒バルサは、それはそれでかっこいいんだけど、アニメ版のバルサとはまるで別物だと思う。

なので、アニメ版のバルサを自分なりの印象で解説?してみる。

 

まず、女用心棒バルサは30歳の女性である。

原作者、上橋菜穂子さんは最初、「三十路のオバサン主人公にしてどうする!」と編集者に怒られたそうだけど(笑)この設定は結果的には大正解なんじゃないかなと思う。

 

「女短槍使い」としてその筋では名のしれたスゴ腕の用心棒なんだけど、野蛮で粗野といった感じはせず、凛としてどこか気品すら感じさせる女性。

もちろんチャグムと出会うまでに多くの人を殺めてきた経緯もあって、そうした殺し合いや苦しみ、葛藤を乗り越えて来た一人の人間として、また大人の女性として、同時にチャグムに対しての母性を通して自らも癒やされていくという過程にも、30歳という年齢が説得力を増してると思う。

 

精霊の守り人 音楽篇 1

ちなみに、確かにバルサは「女短槍使い」として強い設定ではあるんだけど、「精霊の守り人」は格闘モノのアニメではないし、例えば同じく壮大な作品「アルスラーン戦記」のダリューンみたいに戦いを通して強さを感じさせられるような描写も比較的少ない。

 

ただ、中盤に興味深い回があって、バルサがかつて敵対した用心棒と絡む話があるんだけど、あまりの汚いやり方にとうとう堪忍袋の緒が切れて怒りが爆発、我を忘れて猛獣の如く怒鳴り散らすシーンがある。

ネタバレにならないように細かい事は書かないけど、バルサの凄まじい強さと恐さを垣間見れるこのエピソードが中盤まで出てこないことで、物語の序盤はバルサや「戦い」だけに向いてしまうのを避けつつ、ここであらためてもう一度バルサという「強力な守り人」としてのキャラクターを引き立たせるのに役立っている。

そしてこの描き方が、最初の方で書いた26回という長さが意味を持ってくる一つの点でもあると思う。

 

これが例えばワンクールの短い作品だった場合、バルサのこういうバックボーン的な?秘められた強さとか恐さの様なものを描くことは難しいと思うし、無理やり描いてしまえばチープな印象を与えてしまうはず。

そうなればバルサというキャラクター自体もぼやける。

そういう凄まじい「鬼」や「闇」の部分も持つバルサが、チャグムとの交流を通して自らも癒されて、優しく、時に厳しくも愛情を持って接する姿に、キャラクターとしての魅力が倍増してるんじゃないかなと思う。

 

「鬼」みたいな恐さとか “唇” 見ると「BLOOD」の小夜っぽいw 神山さんだけに?

 

 

2クール分を存分に、完全に使った作品

何度も書くように、アニメ「精霊の守り人」は26話という長編作品。

通常アニメの2クール分だ。

アニメ版を見ると分かるけど、この26回という長さは、何よりもこの物語の世界観を描くのに凄く重要な意味を持ってると思う。

 

先に書いたように、アニメ「精霊の守り人」はドラマ「精霊の守り人」のシーズン1のような、ドロドロとした人間関係のようなものはない。

 

もちろんチャグムを殺そうと企てられるとことから話は展開していくんだけど、後半からクライマックスに向けて、どんどん話がある方向に向って展開していく。

これによって感動のラストを迎えるんだけど、終始ドロドロとした人間関係はほとんどなくて、代わりにそれぞれのキャラクターが細かく描かれることによって、それぞれの関係も細かく、濃く、浮かび上がってくる。

 

精霊の守り人 音楽篇 2

いくらアニメと言っても、リアルな絵柄や動きだけで素晴らしい作品になるかといえばもちろんそんなことはない訳で、ましてや大作になればなるほど人物やストーリーの描写は重要になると思うので、こういう話の展開は素晴らしいなあと思う。

ただ単に互いに憎しみ合うとか、勝ち負けとか、善悪とかを両極端に見せることよりも、関係性の中でどっちにもなり得るかもしれない、みたいなものは児童文学としてもとても良いんじゃないかなあと思う。

子供にあまりドロドロ見せたくないって部分もあるだろうし。

 

クライマックスでトロガイ師の出る幕がなかったり、後半から帝や聖導師などの ”大人” がほとんど出てこなかったりするのもポイントなんじゃないかなと思う。

こうした話の展開、うっとうしくはならずに、それでいてキャラクター達の魅力が活き活きと描かれて、共通の目的に向けて進んでいく、という展開も26回という長さがあって成功してるんじゃないかなと思う。

 

そして見終わってみると、決して長いとは思わないし、それでいてもっと見たいと思わせるような終わり方もしない、まさに丁度いい感じで世界観に没頭できて、清々しい気分になれる。

 

アニメ「精霊の守り人」はそんな素晴らしい名作だから、ドラマ版を見て「精霊の守り人」を好きになった人が、アニメ版も見てくれたらいいなと思う。

 

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ドラマ版「精霊の守り人」も “終わるのが” 楽しみ

という訳で、いよいよドラマ版「精霊の守り人」も最終章がはじまったので、それに合わせて?アニメ版の「精霊の守り人」の素晴らしさを書いてみた。

ドラマ版「精霊の守り人」もいつものアニメのように、全話録画して一気に見ようと思ってるので、今から終わるのが楽しみだw

 

 

ちなみに、ドラマ版「精霊の守り人」が始まる前に、お約束で「実写のバルサは誰が適役か」というのがあった。

個人的には「真木よう子とかどうだろう?」とか思ってたので、シーズン2「悲しき破壊神」で “悪役” でキャストに上がって「ここに来たの?」となんかちょっと複雑だったw

 

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でも今となっては綾瀬はるかのバルサが好きなので、それもちょっと複雑だったりとかw

 

そして、wikiを見てみるとシーズン3に「樋口真嗣」氏の名前がある。

シン・ゴジラ」の記事でも書いてるけど、庵野秀明氏とタッグを組んだ樋口真嗣氏だ。

 

さらに「巨神兵東京に現わる」でタッグを組んだ竹谷隆之氏も関わっている。

 

樋口真嗣氏は「演出」部分に名前がクレジットされてるので、その辺りを見ても力の入れようが分かるって感じで、期待度も上がる♪

 

 

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