当記事に記載の情報は2017年8月当時のものです。
基本的には大きく変わりはありませんけど、その後素材や道具など色々試しながら一応進化?してるので、あくまでも参考程度にどうぞ。
…って参考になるのか?(;´∀`)
ドールハウスサイズのミニチュアウィッカーチェア(籐椅子)を作ってみて、現在のところ3個完成した。
3個目にしてやっと少しは納得出来るものが仕上がったということで、前回の記事で完成品の画像を上げた。
今回はこれまで作った3個を通して、自分なりに選んだ道具や材料などをメモってみた。
未知のものを作る際のハードル第一段階
今回のミニチュア籐椅子に限ったことじゃないけれど、全く作ったことのないようなものを作る場合、やっぱり教本、マニュアルは欲しい所。
世の中には「はじめて作る」とか「入門」、「初心者に分かりやすい」とかいった本がたくさん出てるけど、大抵の場合一番最初の段階は飛び越している。
第一段階のハードルは「何を作るか」じゃなくて、「何が必要か」だったりすると思う。
そのハードルは超えてしまえば何でもないけど、超えるまではやたら高くて、それなりのエネルギーがないと超えられない気がする。
今回の籐椅子作りで「参考にした」のは「ドールハウス教本 vol.1」という本。
最初本屋でこの本を手にとって、籐椅子の作り方を見た時は結構衝撃的で、こんなの作れたら楽しいだろうなと思ったんだけど、実際に作りはじめるまではやっぱり結構な時間がかかった。
材料も、使う道具も分からなくて、それを検索してるだけで終わってしまう、という日が何日も続いた。
「参考にした」と書いたように、あくまでも「参考」で、初心者がこの本だけで載っている作品ほどのクオリティに仕上げるのはかなり厳しい気がする。
自分の場合は試行錯誤して、色々検索して調べたりしつつ3個目まで来た感じ。
もちろん材料や道具も色々試して、取り敢えず、ということで、まだ確定でもない。
という訳で、あくまでも個人的に、という前提で、「ドールハウス教本」よりも前、一番最初のハードルを超えるヒントになればと色々書いてみる。
必要な道具
まずは道具類。
頻繁にダイソーを推してるけど、べつに関係者ではない。
↓こんな記事も書いてるけど、繰り返すが関係者ではないw
※以下クリックでデカい画像&スライド
↓
【定規類】
画像の30cm定規はステンレス製だけど、プラでもなんでも構わない。
プラス小さい三角定規とかもあれば便利かもしれない。
大抵誰でも持ってると思うし、なければダイソーで買えるもので十分。
【爪楊枝と木工用ボンド】
爪楊枝はボンドを塗る時に重宝する。
ボンドは間違いなく速乾性がいい。
両方ダイソーで買える。
【印付け道具?】
下のはなんて言うんだろう… (;・∀・)
これはスパチュラの一種なので、スパチュラセットとか買えば入ってるかも。
ただ、今回のミニチュア籐椅子作成に限って言うなら、穴開けの印付けに使う程度なので、上にあるような千枚通しで十分事足りる。
【はさみ】
小さいものは以前切り絵をやるときにアマゾンで買ってみた小さいはさみ。切れ味バツグン。あれば便利だと思うけど、なければ下に置いてるようなハサミで問題ない。
ダイソーで買える。
【ピンセット】
これも切り絵時にアマゾンで購入した。
3個目の籐椅子を作るにあたって必須ではないけど、かゆいところに手が届くものなので、あれば便利。
ピンセットに関しては、凄く高いものを用意する必要はないけど、あまり安いものは避けた方がいいかも。
ピンセットは細かい部分の作業になるので、やっぱり先がしっかりしたものの方がいい。先曲がりの方が使いやすいと思う。
【カッター】
これも切り絵時にアマゾンで購入(上のやつ)。切れ味はまさに強力で、普通のカッターよりも角度が鋭角。
人によっては使うのが恐い人もいるかも?しれないので普通のカッターでもいいと思う。
ただ切れなくなったらどんどん折っていった方がいい。(オルファ式なら)
切れない刃は逆に危ないし、場所によっては仕上がりに響くと思う。
ちなみに自分の場合は普通のカッターの方は細かいノコ刃をセットしてる。
【ピンバイスとドリル】
ピンバイスは様々な形があるので、まだ持ってない場合は一度品揃え豊富な店(ハンズとか)に行って確かめてみてもいいかもしれない。(と言っても二千円も出せば十分良い物が手に入るはず)
今回のミニチュア籐椅子だけじゃなく、他にも細かいものを作成したいならある程度良いものを買った方がいいと思う。
大抵のものは2種類のアタッチメントがついていて、(普段は1つは持ち手部分の中に収納できる)ドリルの軸の太さに対応できる。
ドリルはかなり極細になるので慎重に使うことが前提だけど、切れ味のよい、高いものを揃えるか、逆に消耗品と考えて安いものを使うかは人それぞれ。
自分の場合は両方だけど、ダイソーで手に入るようなものでも十分使える。
サイズ的には今回はアートワイヤーの穴用に 1.0mm 、足部分の穴開けように 0.8mm を使った。足部分をワイヤーのままにするなら 0.8mm はいらない。
また「ドールハウス教本」の作り方をする場合は使用するワイヤーの約2本分の太さのものが必要。
【カッターマット、メモ、筆記具】
今回の籐椅子を作る場合だけなら、カッターマットは画像のようなサイズ(22.5×15)で十分。ちなみにこれもダイソー。
メモ用紙と筆記具は写してないけど雑紙や普段使いのものでOK。ちなみにメモすることはほとんどなく、ボンドを出すパレット的に使ってる。
筆記具はマークする場合などに使う。
【ニッパー、ラジオペンチ】
ニッパーはアートワイヤーをカットするのに使用する。これは100均は避けた方がいいかも。完成品の仕上がりを左右する場合があるのと、切れないニッパーは力も必要で女性なら特に大変だと思うし、切る本数も多いのでストレスに直結する。
ちなみに画像に写ってるニッパーは20年以上使ってて、バネもなくなり持ち手部分はビニテで補強してるものの、プラやらワイヤーやら、針金やら使いまくってるけど切れ味が落ちないすぐれもの。
ラジオペンチは籐椅子のフチ部分を曲げるのに使用する。画像に写ってるものはダイソーのだけど、こちらもしっかりしたものが1つあると安心かも。
追記:
【ノギス】
あれば便利。なくても問題ない。アートワイヤーの太さを調べてドリルのサイズを決めたりとかに使う。これも100均で入手できたりするけど、精度は落ちると思う。画像のものは確かホームセンターで購入したと思う。
【クリップ類】
速乾性のボンドならあまり必要性は感じないけど、しばらく固定したい場合などがある場合はあった方が便利かも。各種全てダイソーで揃う。
【番外】
番外として3個目の籐椅子を作る時に使ったのがPPバンドとスティックのり。ダイソーで買える。
【その他】
「ドールハウス教本」に則って作成するならクラフト用ののこぎりがあると便利なのと、紙ヤスリ、アクリル絵の具などが必要になる。
そんなところだろうか。
書籍に記載されてる材料は…
次に材料。
まず前提として、「ドールハウス教本」に示されてる材料はすごく分かりづらくて、これを調べるだけでかなり時間がかかった。
まず「ウィッカーコード 約10m」という記載があるけど、この「ウィッカーコード」というものの実物は未だ分からない。
さんざん探してみたんだけどウィッカーコードとして販売するショップさんは一カ所だけで、これは実は作成者さん(関美代子さん)のショップ。
今となっては色々試してみればいいと思えるけど、とかく最初はマニュアル通りにやりたいもので、この「ウィッカーコード」が分からなくて質問してみた。
「ウィッカーコード」とは何なのか、他の紐、例えば革用の紐などでも代用になるのか、などを問い合わせたところ関さんご本人から回答頂いた。
回答によると「麻のロービキ糸を使用しています。」とのことで「以前は作ってもらっていたのですが、只今はつくっておりません。」とのことだった。
「只今はつくっておりません」というのは恐らく「ウィッカー用コード」としては現在はもう作っていないということだと思うので、在庫限りということだと思う。
ただ「アクセサリー用の糸でも大丈夫と思います。」とのことだったので、まあ結局のところ「自由」ということw
作成者ご本人様(多分)からご回答頂けたことで、やっと他の選択肢を考えられるようになった。(頭でっかち…)
そしてもう一つ、「24か25番太巻きワイヤー(アートフラワー用)」との記述。
この「太巻きワイヤー」というのも未だになんのことなのか分からない。
アートフラワー用のワイヤーは、ワイヤーだけのものと、緑や茶の紙が巻かれたものがあるので、そのことを言ってるのかも。
最初は細巻きタイプと太巻きタイプみたいのがあるのかと思って、1個目作成時はわざわざよって使ったりしたw
もちろんそんな必要は全然ない。
「我流」ミニチュア籐椅子用の材料
という訳で、「ドールハウス教本」の通りに作りたい場合でも材料は本の記述通りにする必要はない。
それを踏まえた上で、3個目の籐椅子を作った時の「我流」材料を上げてみる。
【紐】
見た目に直結する一番重要な材料は紐。
一個目作成時は関さんから頂いた回答もあり、主に革細工に使われる蝋引き糸(クラフト社の20/6)を使用した。
ユザワヤのベイクォーター店には2、3種類くらいしかなくて、そこからチョイス。
ただ、知っている人は知っているように、蝋引き糸と言っても様々あって、太さ、色、形状、長さなど、色々とある。
一個目が全然籐椅子っぽくなくて、2個目はヘンプを試してみたが、これはもっとダメ…
で、3個目を作成する前にあらためていくつか試してみた。
一番籐っぽく見えたのが右側の紙バンド?クラフトバンド?いわゆるエコクラフトをばらしたもの。
↓ 元の写真を撮り忘れたけど、左側はすでに半分に割いた状態で、最初はコレの倍の幅、つまり右側のような一本ずつが12本繋がった状態で一本になってる。
一本ずつにした状態を見て分かる通り、植物のツルっぽい雰囲気で良い。
実は2個目を作る時に何かいい素材はないかとユザワヤを物色した際に、この紙バンドやエコクラフトがいいなと思ったんだけど、1本ずつにするのが大変なんだろうなと見送っていた。
でも実はすごく簡単ってことを知ったので、満を持して?このクラフトバンドをチョイス。
上部の道具番外編で上げたPPバンドは、この紙バンドをさくために使う。
今回購入したのはユザワヤオリジナル。
ちなみに「エコクラフト」というのはハマナカの商品名で、同様の紙バンドと比べると少し高い。
蝋引き糸にしたい場合、Amazonとかで探すとすごく長いものが安価で売られていて魅力的に感じるけど、安易にチョイスするのは注意が必要。
と言うのは、ほとんどが平紐タイプなので、仕上がりが籐に見えない。
アクセサリー作成にも使いたい、とかでない限りはこの手のものは避けた方がいいかも。
ロウ引き糸にするならやっぱりクラフト社のものがいいと思う。
太さは 10/6 という太いサイズの方。
10/6、や 20/6 と分かりにくいけど、10/6 の方は約1.1mm〜1.2mm、20/6 の方は約0.8〜0.9mmくらいだと思う。
ちなみに紙バンド1本は約1.1mm〜1.2mmくらいなので、10/6 なら3個目に作った籐椅子のようなスケール感になるはず。
クラフト社のロウ引き糸は多少蝋が強いので、ベタつきが嫌な場合は濡れタオルとかで拭きながらだと多少やわらぐ。
完成した時に見た目が汚いと感じる場合はドライヤーをあててみるといいかも。
がっちり固まると同時に美しくなる。
ただ、もちろん他のものでテストしてみてからにした方がいい。
【ハギレ布】
別にハギレじゃなくてもいいけど。
紐の他に見た目に直接影響するのは座面のシート。
これは好みで選べばいいと思うけど、縮尺率を考えて、細かな模様があるものを選ぶといいかも?
画像のものは1個目を作る時にユザワヤで購入したもの。
【アートフラワー用ワイヤー】
3個目の籐椅子作成時に使用したのは20番。太さにすると約0,9mm〜0.95mm程度。
ユザワヤで購入。
【竹ひご】
3個目の籐椅子で足部に使用。太さは3mm。
ダイソーで購入。
【ラフィアもどき?】
ダイソーでたまたま見つけたラフィアもどきw
3個目の籐椅子ではアートフラワー用ワイヤーにアクリル絵の具で色付けするのではなく、このラフィアもどきを巻いた。
何かに使えそうと思って、ユザワヤで本物のラフィアを買ってたんだけど、そちらはむしろ固くて使いづらい。
このラフィアもどきは極薄の紙で、右の画像のようにほぐして開くとちょっと樹の皮っぽく見えるので、面白いと思って使ってみた。
【カラーボード】
いわゆるマットボードの代用として十分使えるダイソーのカラーボード。
3個目の籐椅子では座面を木ではなく、このカラーボードを厚紙でサンドしたものを使った。
【厚紙】
厚さは約0.5mm。ダイソーで購入。
【隙間テープ】
シート部分はスポンジを仕込む。平たいスポンジを切って使うよりも隙間テープの方が便利な気がする。厚さは5mm程度までがいいと思う。
という訳で、道具と材料を上げてみた。
基本的にはこれだけあればドールハウス用のミニチュア籐椅子は作れると思う。
上でも書いた通り、あくまでも「我流」なので、あとは個人個人でやりやすい道具や面白い素材などを見つけたら試してみるといいと思う。
作成メモも書こうと思ったんだけど、だいぶ長くなってしまったのでそれは次回に回す。
何か知りたいことがあれば、質問してくれれば分かることはお答えします。
我流だけどねw
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