アニメ「舟を編む」は静かなる情熱と時間の美しさを描いた名作だと思う。

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追記:
2024年2月からNHK BSで新たにドラマがスタート♪
ドラマ版は馬締役にRADWIMPSの野田洋次郎を起用してるんだけど、このドラマの主役は野田洋次郎演じる馬締ではなく、池田エライザが演じる岸辺みどり。
アニメ版では後半に出てくるキャラクターに注目を当てて展開していきます!

キャラ的にはアニメとドラマで全然違うんだけど、1話見た感じでは結構面白かった!
全10話なので、しっかり描いてくれるんじゃないかと期待してまっす♪

さらに追記:
遅まきながら録画していたドラマをまとめて視聴。
意外、と言ったらすごく失礼なんだけど、めっちゃ面白かった!
なんか、毎回感動して泣いてた気がする… (;´∀`)
馬締の「俺」が気になったり、アニメとは全然違うので最初ちょっと違和感あったんだけど、ドラマはドラマでグイグイ引き込まれて、結果すごく面白くてなんか良い時間を過ごせた♪
興味ある方は是非ドラマの方もチェックしてみてほしい。

舟を編む ~私、辞書つくります~
舟を編む ~私、辞書つくります~
辞書作りにかける情熱を描いた大ベストセラー「舟を編む」を、新入り社員・岸辺みどりの視点で連続ドラマ化!彼女と一緒に言葉の大海原を渡る冒険をお楽しみください!

 

※過去作品の感想ながらネタバレ的なことを書いてる場合が多いので、新鮮な気持ちでアニメ作品を見たい場合は注意。

 

現在4月クールの気になるアニメ作品を録画しつつ、前々クールとなる2016、10月クールを見ている。

すでに開始しているが、2017年4月クールのアニメ作品をチェックしてみる
アニメ2017年4月クールの期待作や気になる作品など

ということで、今さらながら良かった作品なんぞ紹介してみる。

選んだのはこの作品。

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アニメ版【舟を編む】

素晴らしかった。

この「舟を編む」は原作があるけど、そちらは未読。

著:三浦 しをん :言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。
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松田龍平で映画化されたのを知ってたんだけど、アニメ作品になるのは知らなかったので、期待と不安?疑問?と半々だった。

映画も見ていなかったので、どんなストーリーなのか分からず、「辞書編集部を舞台に繰り広げられる物語」ってだけじゃ、そんな題材でアニメになるの!?くらいに考えてた (;・∀・)

 

で、実際見てみて、素晴らしかった。ほんとに。

 

原作や映画の展開がどういうものなのか分からないけど、アニメの場合はクール前半と後半で大きく分けてる。

原作や映画でこうした展開がとられてないんだとしたら、これはアニメ制作陣の勝利だろう。

 

1クール11話という短いスパンの中に、詰め込む訳でもなく説明不足を感じることもなく、すっきりきれいにまとまってる。

まぁ後半ガラッと切り替わった時は「あれ!?うそ!?」と思うんだけど、最終話まで見るとこの展開以外ありえないと思える。

 

どんな題材もOKなジャパニメーション(死語)の力

前半は各キャラクターを中心とした物語展開にして、後半を辞書「大渡海」編纂の物語に。

辞書編集と聞くと、題材としては新しい?のかもしれないけど、地味すぎて到底アニメ作品になりにくいと思うけれど、そこはさすがのジャパニメーション(死語?)見事に作品として仕上がっている。

 

アクションがない代わりに精神的な、スピ系な世界を描くでもなく、まさに真面目な主人公、馬締光也を中心に、現実と内面性をうまく描いてると思う。

 

実際こうした内向型タイプ、あるいはHSP的な気質の人間が、自分含め社会には一定数存在していて、中々に生き苦しいんだけど、そうしたことを特筆して描く訳でもなく、外向型キャラクターと1つの目標、目的に向かってふつふつと情熱を燃やす姿にしびれる。

 

かっこいいのはなにもSF作品やアクション、ドンパチ作品だけじゃない。
言い回しが古いが。


(出典:YouTube ノイタミナ YouTubeチャンネル

時間の美しい描き方?

この作品、何の予備知識もないままに見始め、意外な面白さにどんどん引き込まれる。

 

細かい部分は省略するけど、同僚の西岡が宣伝部に移されないように東奔西走する展開になるのかと思いきや、後半にガラッと変わって13年後?の話に!

この急な展開に、はじめは「なんだよそれ!」と思うんだけど、ここで頭に来て見るのをやめるのはとんでもない早計。

 

後半の展開は「大渡海」編纂の物語の本題でもあるので、地味ながらある意味「見せ場」でもあるんだけど、そういうこと含めて、俯瞰的な視点で見てみると、全体の時間の流れみたいなものの描き方が、さりげなくてとても美しい。

 

やさしいおばあちゃんが亡くなっていたり、みんな少しだけシワが増えていたり、松本先生に至っては声が少し老けていたりする。

まあ松本先生の場合はそれ以外の要素もあるので、こうした使い分けを意識的にされてるのかもしれないけれど、その細やかさに愛を感じる。

 

そういう時間の流れとともに、馬締の家や編集部、町並みなどの情景もとても静かな印象で、それぞれのキャラの静かなる情熱を邪魔せず、むしろバックボーンをそれとなく補完するような感じ。ここもさりげなく。

アニメではあるし、そもそも創作の物語ではあるんだけど、現実の世界でもみんなこうして頑張っていたり、頑張りたいと思っていると思う。

 

激しく燃えるような情熱は、一時的ですぐに燃え尽きてしまう場合が多い。

だからこそ、この「大渡海」編纂に携わるキャラクター達のように、ふつふつと静かに燃える情熱で、何かに没頭することに憧れる人も多いんじゃないかと思う。

 

それはそれとして、一方、そうしたものはやっぱりアニメとしては絵になりにくいんだと思うし、より高い完成度も求められる気もするから、自然、作品数も少ないんじゃなかろうか。

 

この「舟を編む」はそういう、きっとみんな持ってるんだろうけれど、説明しずらい、掴み所のない、静かなる情熱みたいなものを描いた名作だと思う。

 

仕事に疲れて心の糸がこんがらがってしまっている人は、この「舟を編む」を見て、もう一度最初から編み直してみるといいかもしれない。

上手いこと言ったこれ。

 

プライムビデオの他、DMMでもアニメ、映画とも視聴可能(・∀・)b
舟を編む
舟を編む
「人をつなぐ – 言葉を編む」伝わらない言葉。伝えられない想い。これは、そんな不器用な人間達の物語である。

 

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