3回に渡ってライブの告知&それに乗っかってイラストを紹介させてもらった。
今回はイラストに関して少し突っ込んで書いてみる。
ひとつ目の記事のイラストがライブフライヤー用に使ってもらう予定のイラストだけど、実はこのイラストは描く予定になかったもので、最後に描いたものだったりする。
最初は2枚のイラストのどちらかを使ってもらおうと思っていたためで、その2枚がボツになったことであらためて描かせていただいたもの。
結果的には個人的にかなり気に入ったものが3枚仕上がったのは良かった。
妄想先行人間の悪い癖…
この2枚がボツになったのは、妄想先行型人間の悪い癖が如実に現れたもので、yukoりんには嫌な思いをさせてしまったと反省しきり … m(_ _;)m
「ライブ用のフライヤー」ってことは当然分かってたんだけど、どんな感じに仕上げるべきかって部分を具体的に考えず、「ストーリー」的なものが頭に浮かんで描き始めてしまうという、やってしまった状態…
そのためバンドのライブのフライヤー用なのに、楽器すら持ってなかったりするという破天荒ぶりw
アメコミ風の方に至っては、ライブの情報を載せられるスペースがないというわんぱくぶりw
そりゃあ yukoりん も困るだろう… (;´∀`)
でも結果的に最後に描いたオーソドックス?な感じのイラを気に入ってもらえたようで、ホッと胸をなでおろした ( ´Д`)=3
ストーリー?キャラクター設定?それいるのか?w
で、どんな妄想で1人盛り上がって先走ってしまったかの話w
まずいきさつとして、yukoりんとの打ち合わせ(と称したメシw ごちそう様でした)段階で「アメコミっぽい感じ」みたいな案が出て、アイデアを練ってた。
ストーリー的なものはすぐに思い浮かんだんだけど、何パターンかラフを描いてみて、かなり厳しいことが判明…
というのは、やっぱりキャラクター(メンバー)が5人いるってことで、1枚の紙の中にどうやって展開させればいいのか、全く検討がつかなかった…
それプラス、後述するが、似せなきゃとか、色付けしなきゃとか、締切りが…とかでテンパったのもあり、妄想が暴走してることも見えずにこの2枚に落ち着いた?感じ (・_・;)
ストーリー的なものとして、この2枚は基本ラインは同じ設定で、アメコミ風かメカメカしい感じかの違い、漫画調かリアル調かの違い。
東京に現れたその賞金首を追って凄腕の女賞金稼ぎたちがやってくる!
彼らの通り過ぎた町は、まるで地獄のハーレム団に征服されたように(Vanquish Harem = VAN HAREM(勝手な造語w))跡形もなく破壊されてしまうので東京直下は厳戒態勢だ!
的な。
以下キャラ設定?w
※クリックでデカい画像&スライド
↓
【Vo:Kenshi】
Kenshi は謎に包まれた男。二つ名は「Voice Of Magic」
体中にホーンやスピーカーをつけて、大音量の魔性の歌声で人々を操る。
【G:chi: Key:めぎゅりん】
Chi: は二つ名「Crazy Cool Chi」
“ギタギタ”トマホークを振り回す生粋の戦士、ナチュラル・ボーン・ソルジャー。
めぎゅりん は二つ名「Megyu The Devils Doctor」
撒き散らす黒と白、さらにブレンドされた謎の液体は全てを溶かす。マッド・サイエンティスト的な女医。(本当に女医さんなのでw)
【B:まりりン Dr:yucoりん】
まりりン は二つ名「Mari The Snake Chamer」
極太の5本鞭を匠にさばいて大地を揺るがす “地獄の蛇使い”。
yucoりん は二つ名「yuco The “Lightneng” Dragon」
火を噴くドラゴンヌンチャクを振り回してあらゆるものを打ち砕く雷神の如き賞金稼ぎ。
まりりン と yukoりん は行動を共にすることが多く、「重撃姉妹」として恐れられている。
(服の色合いが似ていることがあったり、体調が悪い日がかぶったりすることがあるらしいのでw)
技法?的なこと
という訳で、妄想暴走の2枚を含め、3枚通して技法的なことを。
今回のイラストは確かにめちゃくちゃ大変で、単純に5人分、5枚分の労力を費やした感覚。
ただ、それだけに得るものも多かったし、達成感も大きかった。
ちなみに、ぶっちゃけメンバーさんには似ていない… orz
一応似せるように努力はしたんだけど、似顔絵師的な才能は全く備わっておらず、いくら描いても上手く描けなくて、このままじゃとても締切りに間に合わないと思って断念した (・_・;)
そんな中で、一番の発見だったのは、意外や意外というか、灯台下暗し?という例えが正しいのか分からないけど、鉛筆仕上げの可能性。
元々モノトーンのイラストが好きなのもあるんだけど、色のセンスがないのと、技術もないのとでカラーのイラストは苦手だった。
なのでいつも描くイラはベタや斜線、点など、黒サインペンによる陰影付けだけだった。
ただ、今回は5人描かなくちゃいけないし、今までの陰影の付け方だけじゃあまりにも単調になってしまうと思って、数種類のグレーのコピックで色を入れることを考えてた。
ただこの決断はかなりハードルが高かったのは事実で、パソコン上で何度失敗してもやり直しが効くのと違って、ほぼド素人な状態からコピックを使いこなして陰影をつけるなんて、一体何枚こなせばいいのか、締切りに間に合うのかも分からなかった。
さすがに何度も失敗するだろうことが分かってる本番ペン入れをするのは精神的にきついので、取り敢えず輪郭線をペン入れした後、4つにカットしてリスクを減らすことに。
で、それをトレス台で本番のケント紙に移すことにしたんだけど、この段階ですでに失敗続き… orz
表情の線は何度も何度も描き直して、納得できる線を描いたので、コンマ数ミリ程度の違いでもものすごく違ってしまって、違和感がはんぱない…
どうしたものかと悩んだ挙句、確実な解決策も思い浮かばないままにトレーシングペーパーでトレース。
ここで思いついたのが、「トレーシングペーパーは半透明なんだから、下に白紙置けばいんじゃね?」ってこと。
この状態でスキャンして本番用の紙にプリントすれば、輪郭線の入った下書きができあがるはず、と考えた訳だ。
これ正解w
いい感じにプリントできると確認できたので、さらに効果音や細かく描き込む部分を別に描いて、切り絵の技術?を活かしてそこだけチェンジするという、今年の年賀状でも使った方法。
我ながらいい方法を思いついたと思う反面、なんてアナログなんだと… orz
でもこれで失敗しても取り敢えず数手順ははしょれるなと安心w
で、いよいよ色塗りしてみようと思ったんだけど、全く分からない感じだったので、取り敢えず鉛筆で陰影をつけてみようと。
……
………
めっちゃ良くない!? …… (;・∀・)
ここでもう方向性は決まった。鉛筆だ!と。
ブラボー鉛筆。アナログな自分にまさにもってこいじゃないかと。
アナログバンザイ。
という訳でメカメカしい方も鉛筆仕上げにすることに。
こちらも結構描き直してて紙はヨゴレ気味なんだけど、すでにフライヤー用には使わないので、自分用にってことでトレス作業なども省いて下書きをそのまま仕上げることに。
手のこすれによるヨゴレを減らしたかったので、こちらも5枚にカットしてから仕上げた後、ケント紙に貼って一枚の状態に戻した。
フライヤー用の方はバラの方が扱いやすいとのことでそのままに。
鉛筆仕上げによる良さその2、ダメなら消せるという要素は精神的なプレッシャーをなくすものすごく大きな要因。
描くことに集中できて、超楽しい!
この楽しさは久しぶりに味わった気がした。
描き終わった後は表面にデザインコートを吹いてスレヨゴレ防止。
一方アメコミ調の方はサインペン仕上げに。
アメコミの線はあまり繊細じゃないし(あくまで個人的な感想です…)どちらかと言うと白黒ハッキリしすぎるくらいのメリハリでインパクト重視な印象なので。
こっちはこっちでこれまた今までにない感覚で楽しかった♪
なんにしても、鉛筆(正しくは2Bと4Bのシャーペン)で描くって、ある意味基本中の基本だと思うんだけど、こんなに楽しくも可能性を秘めていたとは。
陰影もグラデーションも思いのまま♪
…と言ってもモノトーンではあるし、楽しくて調子に乗ってやりすぎると素人感丸出しという危険もはらんでるんだけど… w
今後の課題はやっぱりスキャナーだろうな。
いつも年賀状の時に新機種の必要性は痛いほど思い知るんだけど、今回鉛筆仕上げの味をしめてしまった以上、この微妙なタッチを取り込める様な機種があったら欲しいなあと。
という訳で、苦しくも楽しい日々は終了。
とっちらかった机を前に、いつもの様に充実感と喪失感でしばし空っぽ状態に陥ったのは言うまでもない。
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