今年もなんとか年賀状を描き終えて、ざっくり掃除して、ふう今年も終わりだなと思いきや、今年やり残してた気になることが一つ。
それは「第N無人居住区」行。
ということで、昨日29日、年内最後の展示を拝見しに日野アジトに伺った。
今年最後の記事更新は、そのめくるめく魅惑の世界のお話で〆てみようかと。
日野アジト
早朝、あかねさん(ワンコ)の散歩に行く時は極寒だったので、寒くてヤバそうだと思いながら日野に向かったんだけど、お天道様のおかげで思ったよりも暖かく、のどかな道をぶらぶらと日野アジトへ。
ブログに燈さんの丁寧な説明があるので迷うことはないと思ったけど、極度の方向音痴だし、まあ余裕を持って行ってみっか、てことで向かい、案の定ちょっと早く着いてしまって時間まで付近をぶらぶら散策。
日野用水がすごい綺麗で、音にもなんか癒やされる。
途中カモを見つけて激写(ってほどのもんじゃない)
それでもまだ早く歩き終わってしまい、入口前で待機。
看板を出しに来た燈さんは怪しいオッサンにさぞや驚かれたであろう…
申し訳ない…
ということで早速アジト内にお邪魔すると、決して広いとは言えない空間ながら、心は無限に解き放ってくれる怪しく美しい街が佇んでいた。
第N無人居住区の住人になりたい
少し前にピンタレストで偶然「第N無人居住区」の画像を見た。
「うわ!なにこれ!すげぇー!」と一目惚れし、調べてみると日野アジトで常設展示されてるようなので、一度伺って生で見てみたいと思ってた。
実物を見てみて、もう圧巻。
その世界観に引きずり込まれて抜け出せない。
写真撮影OKということで、興奮と緊張と興味とわくわくと、色んなものがごちゃごちゃかけまわって、カシャカシャ撮りまくってしまった…
撮影テクが残念すぎて全然伝わらないかもしれないけど、 なるべくちゃんと撮れてる画像(いっぱい撮りすぎて選ぶの大変)を、
でもやっぱり実物を見て欲しいのもあるので、いっぱい貼りたいところを悩みまくって選んだ画像を貼ってみる。(それでも多めに…)
※クリックでデカい画像&スライド
↓
誰も住まなくなった街ってことだけど、「いた頃」の匂いというか、空気感みたいなものが漂ってる感じで、奥の方を覗くとササッと「住人」が走って、物陰にかくれてこっちを伺ってるんじゃないかって気分になる。
多分隠れ住んでる新たな「住人」かもしれない。
「N電」と「モノレール」も乗せてもらった(?)んだけど、切符もちゃんとあって、この切符もなんか懐かしい感じ。
おっさんなので小さい頃はまだ切符があったし、駅やホームの風景も、改札で切符を切るリズミカルな音も、鮮明に覚えてる。
その切符の硬さとか触り心地とか、その感触に似てる気がして懐かしくなった。
ただショックなことに、モノレールの切符を紛失…
せっかく燈さんに頂いたのに、なんたる不覚、そして申し訳なさ…
帰りの電車を待つ間、撮りまくった画像を見てニヤニヤしてたのに、電車内でそれに気づき一気にどん底に叩き落された…。
どっかの駅で「N電」に連絡して、もう一度第N無人居住区に向かってくれないかなとか、夕焼け映る車窓をボーッと眺めながらしょうもない妄想を抱いたりしてたのだった…。
世界観の魅力
そんな訳で、とんでもない失態を犯してしまったけど、今年最後に日野アジトに行けて、素晴らしいものを見れて良かった♪
この魅惑の世界観、画像で見るのももちろんいいんだけど、やっぱり実物を見るとかなりしびれる。
「こっそり隠れ住んでる子たちがいるとかいないとか…」ってあるんだけど、実物を見ているとある意味自分も住人になったような気分になってくる。
オッサンだけどw
すごく細かく作られてるので、実際にこの部屋の内側からこの街を見たらどんなんだろうとか、ここに住人がいた頃はどんなんだったんだろうとか、妄想が止まらない。
オッサンなのにw
神であるCANNABIS(田中達之)氏の世界がものすごく好きで、どこかその世界観にも似た雰囲気がある。
物腰やわらかな燈さんのお話ぶりを伺ってると、ああなんか人柄だなぁというか、より一層魅力が増す感じがした。
なんというか、もうこういうのは安っぽい言い方になってしまう気がするけど、持って生まれたセンスみたいなものなんじゃないかな。
世界観の構築自体もだけど、絵とか看板とか、そのネーミングセンスとか、到底真似できるものじゃなくて、追いつけるものじゃなくて、すごく憧れてしまう。
こういう溢れてくるような世界観みたいなものがないと、僕のような器用貧乏になってしまう。
例えある程度細かいものが作れたり、絵やストーリーを書けたとしても、それだけじゃ超えられない壁がある。
もちろんド素人ではあっても、作ったり描いたりしてる時は見てくれる人のことを想像してて、想いみたいなものはあるんだけど、そんなものはきっとみんなが持っていて、それだけじゃ埋められないなにかを簡単に飛び越えて行ってしまうのが世界観の魅力で、作家さん自身の魅力なんだと思う。
いくら見ていても飽きなくて、新しい発見をしてはiPhoneを出してシャッターを切る、と時間がいくらあっても足りない。
夜勤に遅れそうなので仕方なく切り上げたけど、それがなかったらそれこそ隅から隅まで舐めるように見てしまいそうだ。
なんかもうこの記事も取りとめなくだらだらと書き続けてしまいそうなのでこの辺で止めておく。
とにかく興味がある人は一度日野アジトへ行くがよろし。
そこにはめくるめく魅惑の街、誰もいなくなった、でも確実に誰かの気配を感じる街が、ひっそりと佇んでいる。
あ、モノレールにユラっとなにかが見えたら、でかいオッサンの残留思念が亡霊化してしまったのかもしれない。
ごめんなさい… m(_ _;)m
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